8月第2週の面白かった記事
Google アナリティクスの MCP サーバーを試す(Google)

Google アナリティクス モデル コンテキスト プロトコル(MCP)サーバーを使用すると、アナリティクス データを Gemini などの LLM に接続できます。MCP サーバーを使用すると、データとのチャット、データにアクセスできるカスタム エージェントの構築などを行うことができます。
・Googleアナリティクス(GA)APIをMCPで呼び出せるようにするもの。何が嬉しいか。「LLMに自社HPのアクセスデータを分析してもらいたい。でもいちいちデータをエキスポートするのは面倒・・・」みたいなケースにおいて、多少メリットはあるのでは。MCPクライアントから特定のGAプロパティのデータを取得して、コンテキストとして扱えるようにできるわけで。LLM用にデータを取得したり、整形したりする必要が無くなる。
・実際に使ってみたが、これを必要とするユースケースが今ひとつ分からなかった。GA分析において、一般的にワンタイムの分析で満足することはない。KPI設計〜継続的な分析〜改善ポイントの取り込みなど、長期的なステップを経て、成果を得ることができるものだ。
・あ、こういうのはどうだろう。静的なリソース(HTML)を更新可能なLLMアプリケーションに組み込んで、前週のアクセスデータをもとに、ダイナミックにWebページを更新していく仕組み。誰も得しないか。
教師のAI利用はすでに制御不能であり、それは大丈夫ではない/Unpopular Opinion: Teacher AI use is already out of control and it's not ok(reddit)
Unpopular Opinion: Teacher AI use is already out of control and it's not ok
by u/greyduet in Teachers
私は南部の高校で理科を教えています。私の学区についてしか言えませんが、AIツールへの熱狂の波に見舞われ、数日間の教員勤務だけでも圧倒されています。学区公認のAIツール広告がメールで届き、管理部やIC(教育委員会)も私たちに押し付けてきており、少なくとも教職員の半数は既に全面的にAIツールを導入しているようです。
先日、チームとの会議中に、ベテランの教師の一人が最初の授業用のパワーポイント資料を持ってきて、ほぼ全員がざっと目を通しただけで使うことに同意しました。しかし、資料には重要な検証済みの内容が抜け落ちており、繰り返しが多く、全く中身がなく意味不明でした。同じような文章が、関連性の薄いストック写真で言い換えられただけのスライドが次から次へと並んでいるだけでした。私が彼に「AIで生成されたものなの?」と尋ねると、彼はまるで奇妙な質問だと言うかのように「もちろん」と答えました。そこで、授業でAIを使うのは避けたいので、別の方向に進むかもしれないとチームに伝えたところ、チームリーダーは顔をしかめて、この1年間、会議に持参する授業はすべてAIで生成されたものだと言いました。
・「3年B組金八先生」を現代版で制作するなら、このトピックは避けて通れないだろう。というか、デファクトスタンダードというか、もはやどこまでが常識で、そうでないかの境界線は誰にも判断つかない。AIに限らないけど。
検索におけるAIはより多くのクエリとより質の高いクリックを促します/AI in Search is driving more queries and higher quality clicks(Google)

全体として、Google 検索からウェブサイトへのオーガニッククリックの総量は、前年比で比較的安定しています。さらに、クリック品質の平均値は向上しており、ウェブサイトへの質の高いクリック数は1年前よりもわずかに増加しています(ここで言う質の高いクリックとは、ユーザーがすぐにクリックバックしないクリックのことで、通常、ユーザーがウェブサイトに興味を持っていることを示すシグナルです)。このデータは、多くの場合、欠陥のある方法論、単発的な事例、または検索における AI 機能の導入前に発生したトラフィックの変化に基づいて、総トラフィックの劇的な減少を不正確に示唆するサードパーティのレポートとは対照的です。
・7月末に公開された調査機関のレポートとは対照的に、ほとんど定量的なデータは述べられておらず、「とくかく信じてくれ!」という主張に見える。トラフィックは大きく減少していないし、もし一部で減っていたとしても、エンゲージは改善してるので、結果オーライ、でしょ?という。
ポップコーンにストロー...JAL「最高峰のメタルカード」サイトに生成AI画像 「不自然」指摘で謝罪&差し替え(J-CASTニュース)

SNSで波紋を広げたのは、このカードの公式サイトに掲載された画像だ。修正前の同サイトを保存した魚拓サイトで確認すると、カードの特典を紹介する複数の画像に不自然な箇所が見られた。たとえば、特典の1つである「映画館優待」のイメージ画像では、男性と女性が映画館を見ている場面を描いているが、ポップコーンにはストローが刺さっている。また、別の特典のイメージ画像では、食事中の男性の手から形状がおかしいフォークが出ている。
・生成AIを使った広告制作を請け負うベンダーが増えてきている。もしかしたらJALもそのようなサービスを利用したのかもしれない。当該のWebページの魚拓を見たが、なぜAIで生成された画像を利用する必要があったのか、疑問が浮かぶ。すでに画像素材として購入可能な素材を使う方が、断然品質が良いと思うからだ。いずれのイメージ画像もメインの被写体は人間であるため、特に生成AIのアウトプットは違和感が生まれやすいと思うのだ(動物や植物などの方が相性が良いと思う)。「生成AIを使う」ことに固執していないだろうか。